滋賀県の観光は、変則的な0泊2日。比叡山延暦寺と彦根城を堪能

47都道府県全部観光する(11/47は滋賀県)

今まで一度も訪問したことがない滋賀県を観光します。
「滋賀県=琵琶湖しかない」と思い込んで、観光しようと考えたことがありません。
実際、どうなんでしょうか。

所用があり、京都に暮らす息子の家に1週間ほど滞在。
空き時間ができた1日と東京への帰りに寄り道して、2日間、滋賀県を観光します。

宿泊費が掛からず、東京への帰りに寄り道するので最小限の交通費で済ませます。

今回限りの特別ルール

いつも通り、この滋賀旅行には予算という縛りがあります。

日帰り旅は、6,000円が上限というMyルール。

47都道府県全部観光すると決めた時に予算化したのは、滋賀県は「京都からの日帰り、1日分で6,000円」。
計画と違うのは、「日帰り2回で、計2日」という点。

今回は特別ルール。

予算は、2日間でも、6,000円が上限。
ただし、京都から東京の新幹線代(指定席込み13,970円)より少ない金額で、京都→東京を移動すれば、その差額分だけボーナスとして使える。

今回の旅のMyルール(特別ルール部分)

・ひとり人旅であること
・旅行中に、初めての○○を経験すること

「47都道府県全部旅行してみる」のMyルール

正直、2日で6,000円という予算は厳しく、ひと工夫では足らず、知恵を絞り出します。

電卓を弾いて出した答えは、コインロッカー代(400〜600円)程度、足りない。
その対策は、
・京都から東京に帰る時の交通費を切り詰める。
・どこかで、ズル(ポイント利用など)をする。

事前準備

事前準備は、きっぷ関係で2つです。

比叡山延暦寺を観光するために

比叡山延暦寺の観光に便利な切符を事前購入しました。

比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ
比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ

叡山電車が販売する「比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ」3,200円。
正規運賃と入館料なら、5,000円以上するところが、3,200円。激安と言って良いでしょう。
この切符が無かったら、「滋賀旅行が成り立たない」ってくらい重要。

京都に着いた(2023/9/20)に、京都タワー3FにあるKTIC京都(関西ツーリスト・インフォメーションセンター)で事前購入。
KTIC京都以外では、叡山電車の出町柳駅で販売されています。
当日の出発駅が、出町柳ではないので、事前購入しました。

帰りの切符は、交通費を節約したい

京都から東京への乗車券(8,360円)も、えきねっとで事前購入。
現地でバタバタしたくないので、事前購入。
彦根は、この切符で途中下車です。

京都から東京への切符
京都から東京への切符

この切符は、彦根駅を経由駅に指定して購入したので、
経由が「東海道・米原・新幹線」の表記。
普通に買っても、彦根駅で途中下車できるし、同額なのですが...

交通費の節約は新幹線の乗り方次第

京都から東京までの特急料金(のぞみ指定席)は、5,610円。
この金額との差額が、交通費の節約になります。

米原から東京までの特急料金
・新幹線(指定席、名古屋から「のぞみ」)を購入すると、5,160円(△450円)
・新幹線(こだま・ひかりの指定席)なら、4,950円(△660円)
・新幹線(自由席)なら、4,620円(△990円)
・名古屋から新幹線(自由席)に乗るなら、4,180円(△1,430円)
金額の差は980円、到着時間の差は約1時間以上あります。

予算を守るために、最終日の残金で、何に乗って帰るか判断することにしました。

2023/9/25(月曜) 比叡山延暦寺を観光

一乗寺を出発する

8時半ころ、息子の家を出発。
程なく叡山電車の「一乗寺駅」に到着しました。

叡山電車 一乗寺駅
叡山電車 一乗寺駅

一乗寺駅は無人駅。
朝の限られた時間帯の上り方面だけ、有人らしい。

一乗寺といえば、「恵文堂(書店)」と「らーめん街道」で有名ですが、私は行ったことがありません。
次、息子の家に行くのは、来春。
その時、「一乗寺」周辺を観光してみたいと思います。

一乗寺では、待ち時間ゼロで叡山電車がやってきました。
ワンマン運転なので、1両編成の車両は「後乗り」「前降り」。

乗車時間は9分。八瀬比叡山口に到着。
乗車したのは、運良く観光列車「ひえい」。

叡山電車 ひえい
叡山電車 ひえい

八瀬比叡山口まで乗車していたのは、十数名。
不思議なもので、このメンバーの中の数人と行動パターンが一致して、まるで団体旅行のように、毎回写真に映り込むことになりました。

一番最後に降車し、運転手さんに「比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ」を提示、使用日の日付を記入していただきます。
この電車で「比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ」を使ったのは私だけ。

気がついた?
気がついた?

この写真を見て何か気が付きましたか。

「2023」を「23」って略すとき「’」は、どこに打ちますか。

比叡山山頂

叡山電車 八瀬比叡山口を降りた後、いきなり道に迷います。

橋がない
橋がない

道に迷った理由は明確です。道路に書かれた矢印の方向に進むと、「橋がない」。
迂回路の案内もない。

ケーブルカーの始発時間は9:00、30分毎の出発です。
道に迷ったこともあり、始発には間に合いませんでした。

ケーブル 八瀬駅
ケーブル 八瀬駅

ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで山頂駅へ。
ケーブルカーもロープウェイも超満員。
平日なのに、お客さんが多いのは想定外でした。

叡山ロープウェイ
叡山ロープウェイ

ロープウェイ駅のすぐ横に、「あわらけ投げ」があります。
3枚100円だったか...。何故か、スルーしてしまった。

「かわら投げ」じゃなくて「かわらけ投げ」

かわらけ投げ
かわらけ投げ

恥ずかしながら「かわらけ投げ」という言い方を初めて知りました。

ロープウェイ
ロープウェイ

ロープウェイの乗車時間は、3分ほど。
「おー」とか「へー」とかは無いまま、山頂駅へ。

ロープウェイ 山頂駅
ロープウェイ 山頂駅

山頂駅には、すばらしい景色が広がってました。

延暦寺 横川エリアを観光

山頂からは、シャトルバスで移動です。
「比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ」に全て含まれているので助かります。

比叡山 シャトルバス
比叡山 シャトルバス

最初に向かったのは、「横川エリア」。

遠いところから、近場に行く作戦です。

入場チケット売り場で「比叡山延暦寺 巡拝きっぷ」を提示。

比叡山延暦寺巡拝きっぷ
比叡山延暦寺巡拝きっぷ

切符に日付の入ったスタンプを押してもらった後は、スタンプが押されたパンフレットを提示することになります。

横川中堂
横川中堂

横川中堂は「写経信仰発祥の地」だとか。

元三大師堂
元三大師堂

「元三大師堂」は、「おみくじ発祥の地」の看板がでてました。

元三大師堂の前では、モデルさんを使った、動画と写真の撮影が行われていました。
この後も、この撮影隊と度々、遭遇することになりました。

「綺麗なモデルさんと旅している気分」とはいきませんが、ちょっとした思い出に。

昼食は、峰道のドライブイン

横川(よかわ)から峰道(みねみち)にバス移動。

峰道レストランに立ち寄ります。

峰道レストラン
峰道レストラン

1,200円するので躊躇いもありましたが、平和丼を注文。
注文して3分で出てきました。

峰道レストラン 平和丼
峰道レストラン 平和丼

豆腐と湯葉をあんかけで包んだ丼ぶりと冷たいミニそばのセット(1,200円)。

思っていたより美味しかった。

食事を終えてバス停で待っていると、先程の「モデルさん」一行がやってきました。
私同様、展望台やら、レストランの前で撮影。

比叡山から琵琶湖を望む
比叡山から琵琶湖を望む

延暦寺 西塔エリアを観光

バスで、西塔エリアに移動します。
ここには、入場券売り場がないようで、フリーパスでした。

「にない堂」は、2つの堂(常行堂と法華堂)を橋で繋いだ構造の建物です。

にない堂
にない堂

弁慶が2つの堂を担いだという伝説から、「弁慶のにない堂」と呼ばれているそう。
確かに、弁慶が出てきそうな雰囲気がある建物でした。

釈迦堂
釈迦堂

釈迦堂は、比叡山最古の建物だそうです。
ここまで巡ってきて思ったのですが、僧侶の姿を見掛けてません。
どこにいるのでしょう?

浄土院
浄土院

浄土院は、比叡山で最も清浄な聖域だそう。
他に観光客がいなかったこともあって、「静寂に包まれる感じ」が心地よかった。

西塔バス停に出てきたトカゲは、「ニホントカゲ」。

日本蜥蜴
日本蜥蜴

西日本にしかいないトカゲなので、「東京生まれ」「東京育ち」のモヤシには、良い経験になりました。

バス停で25分、バス待ち。
駐車場を見ると、例のモデル一行が使っている車が止まっています。
やがて撮影を終えた撮影隊が車に戻り、駐車場で撮影開始。

延暦寺 東塔エリアを観光

延暦寺バスセンターで下車。

大講堂は、「法華大会?」のため、内部に入れませんでした。残念。

大講堂
大講堂

「鐘楼」は、「ゆく年くる年」に出てきたやつだろうか?
人気のスポットで、行列ができていた。
ひと突き50円。50円玉がなくて100円払う人もいた。良い商売だ。

鐘楼
鐘楼

「根本中堂」は、修繕工事中で本来の姿を見ることはできなかった。残念。

根本中堂
根本中堂

その代わり、工事現場の見学ができた。
大工さんの見事な仕事ぶりに感心して、かなりの時間、見入っていた。

工事中の根本中堂
工事中の根本中堂

比叡山最後の見学は、文殊楼。
昔は、こちらが比叡山の表門だったということ。

文殊楼
文殊楼

帰りは、東塔バス停から乗車。

帰り道で大トラブル

比叡山頂バス停に到着。

バスターミナル展望台から琵琶湖を望む
バスターミナル展望台から琵琶湖を望む

バスターミナル展望台から琵琶湖が良く見えます。
琵琶湖の大きさを感じるには、上から眺めるのが一番と気付かされました。

京都方面にいくロープウェイ
京都方面にいくロープウェイ

14:00発のロープウェイは、急遽点検ということで、回送で下界へ。
15分後のロープウェイに乗客はギュウギュウ詰め。

行き同様、地面しか見えない場所で満員電車状態。乗車時間が短いのが救い。

ケーブルカー比叡駅に到着。
駅舎は、レトロな感じで良い雰囲気。

ケーブルカー 比叡駅
ケーブルカー 比叡駅

ケーブルカーは、30分に1本のペース。
本来であれば、ロープウェイ2本分の乗客をケーブルカー1本で運ぶのですが、今回はロープウェイ3本分の乗客。
帰りのケーブルカーも、行きと同じような混雑になりました。

ケーブルカー(行きに撮影)
ケーブルカー(行きに撮影)

ケーブルが発車し、しばらくすると線路脇に「鹿」が出てきました。
「ラッキー」と乗客が湧いた数分後、、、、

突然ケーブルカーが前後に揺れた後、緊急停車。

なんと、ケーブルカーの車両故障で、車内に1時間閉じ込められることに。

まあ、こんな時は持参した小説でも読んで過ごすのが正解。

持参した小説
持参した小説

自分の隣りにいた、小さな子どもは豪快ないびきをかいて爆睡。
バタバタしているのは、帰りの新幹線を予約している観光客。

観光列車「ひえい」
観光列車「ひえい」

叡山電車で、一乗寺に到着。
帰りも、観光列車「ひえい」でした。

色々あって、思い出深い日帰り旅行になりました。

2023/9/26(火曜) 東京に帰る途中で、彦根城を見学

京都駅へ

9時半ころ、息子の家を出発。

バスと地下鉄で、京都駅に向かいます。
いつもなら、京都から新幹線なのですが、今回は在来線。
何番線から乗れば良いのかも分からず、駅でキョロキョロ。

京都駅 在来線
京都駅 在来線

ホームは分かったものの、どこ行きの電車が「彦根」まで行けるのか分かりません。
ホームに掲示されていた路線図と、にらめっこ。10:37の米原行きに乗車。

どこ行きに乗れば良い?
どこ行きに乗れば良い?

こんなに迷うとは思っていなかった。

彦根駅

11:25彦根駅に到着。
名所案内によれば、「彦根城」「多賀大社」「永源寺」だが、「彦根城」以外は「近江鉄道」に乗り換える必要がある。

彦根駅
彦根駅

改札を出たすぐのところにコインロッカーがありました。

彦根駅のコインロッカー
彦根駅のコインロッカー

コインロッカー代は、スーツケースが入る中型が400円。
想定していたより、100円安かったのが嬉しい。

彦根駅
彦根駅

彦根城には、歩いて向かいます。
徒歩15分なのだが、道沿いに興味を引くような店舗がなく、観光地という感じではなかった。

彦根城

チケット売り場で、入場券を購入します。
事前のリサーチでは、PayPayと交通系電子マネーが使えるはずなのですが、窓口に行くと表示がありません。

彦根城 チケット売り場
彦根城 チケット売り場

少々ドキドキですが、窓口で「PayPay払い」ができるか尋ねてみました。

結果から言うと「QRコード読み取り型」で支払いができました。
実は、PayPayは「ストアスキャン(バーコードスキャン)」しか経験したことがありません。
初「QRコード読み取り型」の経験をしました。

PayPayで支払ったため、9ポイントだけPayPayポイントが使われました。

彦根城
彦根城

彦根城は、天守閣に登るより、外からその美しい姿を見るのが良いと感じました。
特に石垣の美しさは、さすが彦根城という感じ。

城壁(石垣)が美しい
城壁(石垣)が美しい

西の丸三重櫓にも行ってみました。

西の丸三重櫓
西の丸三重櫓

ここからの眺めが、最高に良かったです。
琵琶湖を渡ってくる敵を発見するための櫓なので、当然ですが。

琵琶湖を望む
琵琶湖を望む

結局2日間とも、琵琶湖を上から眺めて、「お〜」とか「すごーい」とか言ってました。
「滋賀県=琵琶湖」は、間違っていなかった。

玄宮園

玄宮園という庭園の入場券がセットになっていたので、入園してみました。

玄宮園からみる彦根城
玄宮園からみる彦根城

玄宮園の素晴らしい庭園越しに見る彦根城も良い。

昼食は、近江ちゃんぽん

駅周辺やお城周辺に飲食店は少なく、選択肢は無いに等しい状況です。

そんな中、繁盛していたのが「麺類をかべ(ちゃんぽん亭)」。

ちゃんぽん亭

関東出身の私が知っている「ちゃんぽん」といえば、「長崎ちゃんぽん」や「リンガーハット」。
「近江ちゃんぽん」は、全く知りませんでした。

ただ、京都のスーパーには、「長崎ちゃんぽん」ではなく「近江ちゃんぽん」が売られています。
関西圏では、「近江ちゃんぽん」の方がメジャーのようです。

今回、私が注文したのは、「近江ちゃんぽん・野菜中盛」880円。

近江ちゃんぽん・野菜中盛

自分が知っている「ちゃんぽん」とは明らかに違うのだが、「初めまして」ではない美味しさがある。野菜タンメンに近い感じか。
「気に入った、また食べたい」に近い感情。

「ちゃんぽん」の意味は、「いろいろなものを混ぜたもの」だそうだ。

貧乏旅行だが、いろいろな具材を堪能できる「野菜中盛(880円)」は正解だった。
野菜小盛は770円。
この金額差(110円)を容認できたのは、彦根駅のコインロッカー代が400円だったから。

どうやって帰る?

米原から新幹線に乗れそうな残高なので、米原駅をめざして電車に乗ります。

JR琵琶湖線
JR琵琶湖線

何で「琵琶湖線」って言うのでしょう?
「東海道本線」で良くない?

米原駅で新幹線の切符(特急券)を購入。

米原駅
米原駅

購入したのは、「米原→東京 ひかり指定席」4,950円。
米原駅の自販機で、飲み物(”富士山の天然水”)を購入。110円。

新幹線 ひかり
新幹線 ひかり

米原駅では、50分近く新幹線(ひかり)待ちしてました。

帰宅

持参した小説「ロスジェネの逆襲(池井戸潤)」を読み終わったのは、新横浜駅を過ぎたあたりでした。

自宅に帰り着いたのは、18時頃。
いつも(新幹線で京都→東京)だと、午後に出発して17時頃帰宅なので、寄り道しても変わらない結果になりました。

今回の旅行を総括

今回の旅行でいくら掛かった?

予算は6,000円でしたが、使ったお金は5,921円。ぎりぎり予算内。

何に使った金額
交通費 京都から東京都区内 乗車券8,360円
新幹線代 米原から東京(ひかり指定)4,950円
今回のMyルール適用分△13,970円
比叡山延暦寺巡拝 叡山電車きっぷ3,200円
比叡山 昼食 平和丼1,200円
彦根城 入場料(paypay払い)800円
同上 PayPayポイント利用分△9円
彦根 昼食 近江ちゃんぽん(野菜中盛)880円
彦根駅 コインロッカー代400円
ドリンク代(米原駅 自販機)110円
合計5,921円
滋賀の旅行で掛かった費用

今回の旅行で初めて経験したこと

・初めて滋賀県に降り立ちました。

・行った先は全部初めて! 比叡山、彦根城も初めてです。

・ご当地グルメ「近江ちゃんぽん」を初めて食べました。

・初めてと言えば、「平和丼」も初経験。

・ケーブルカーの故障。急斜面の途中で止まる経験は「したくても」できない!

・初「QRコード読み取り型」でPayPay利用。

・初めて「ニホントカゲ」をみました。